2020年を振り返る
2020年も終わるので1年を振り返る。 働き始めてからこれまで毎年がむしゃらな感じだったので棚卸しという習慣がなかったけれど、 その時考えていたことをまとめておいたり客観的に自分が何をしたのか書き出すのはある程度のスパンでやっておいた方がいいと思うようになりました。
仕事
社としての事業方針転換があり、受託から自社サービスへと本格シフトした最初の年でした。 コロナの影響を少なからず受けたものの、倒産とか大ごとにならずに働かせてもらえたのはありがたいことだったと思います。
エンタメ向けサービスの立ち上げからホワイトラベル量産まで携わり、初めは楽しかったのですが、 特に後半は新規開発より量産やそれに付随するコミュニケーションコストの比重が大きくなってきてしんどかったです。 Railsコミッタのすごいエンジニアの人が「どんなにつらくなってもやっていくしかない」みたいなことをツイートしていたのが妙に刺さって、それで乗り切りました。
領域的には Rails, Angular を使ってバックエンドからフロントエンドまで触っていました。 UIのワイヤーフレームを引いたりもありましたが、そのままプロダクトのベースになることはなかったです。 世の中のビジネスが急速にデジタルに寄ってきたことで、いかに乗り遅れずに一定クオリティのものを世に出せるかみたいな戦いだったような気がします。 とにかく形にするという方向にエネルギーを向けていたので、その中で獲得した経験値こそあれど、何かすごいことができるようになったかと言われるとぼんやりしていて、焦燥感を募らせていました。
新しいこととしては年内最後の新規プロダクトで初めてがっつり Cassandra を使ってロジックを書いたりしました。 そもそものロジックがボロボロだったり、特性や挙動を理解しきれておらず、負荷をかけたときの安定感に難があったのを先輩方に助けてもらいながらなんとか動く形にできました。かなりリリース直前までかかってデバッグをしていてどうなることかと思いましたが、今のチームのすごさを改めて感じた瞬間でした。
忙しさから、コミット量とリターンの釣り合いが取れていないと思うこともあり、 創業当時から変わらぬ体制のまま徐々に拡大してきた現在の組織の課題に向き合わなければいけないという気持ちと、良くも悪くも普通の企業とは違う働き方をしている今から抜け出してみたい気持ちの両方が鬩ぎ合ったまま新年を迎えることになりそうです。
それ以外
このセクションが「プライベート」という見出しにならないほど、生活のほとんどの時間を仕事に捧げていました。 昨年後半から肌荒れがひどくなりずっと治らなかったのを死ぬ気で治療したり、歯列矯正を始めたりしました。 基礎工事として親知らずを全部抜くことになって大変でした。 来年はほくろ除去もしたいです(たまにネットで見る美容整形とかやりすぎちゃう人の心理がちょっとわかった)。
仕事のセクションでも少し書いたように、今まで純粋に打ち込んでこられた現職に疑問を覚えたこともあって、 年末にかけてカジュアル面談の機会をもらったり、各種サービスを使ってライトな転職活動をしました。 資金調達を終えたスタートアップを中心にそこそこの待遇でスカウト的なものをもらえたのですが、 資金調達をした若い会社・ある程度の裁量・リモート・年収もそれなりって、今の会社も2年くらいで行き着くのではなかろうかということに気付きました。 それならあえて組織の課題解決に携わる方が年齢のわりに得難い経験なのではと思ったりして(まだうまく整理できない)、その先のアクションには進めていません。
今後の身の振り方はともかく、今まで他所の募集要項をしっかり調べたことがなかったので、世の中的にどんなスキルセットが求められていて、 自分に不足しているものは何か、がなんとなく見えたのでやってみたこと自体は良かったと思います。
来年やりたいこと
業務ではサービス作りまくり状態からちょっと離れて、作ってきたサービスを中心にデータやログを集める基盤をそろそろ整備するつもりです。 併せてこれまではECSのタスク更新など運用に際してのちょっとしたことや Serverless Framework を介してしか触れてこなかったインフラも構築から面倒見られるようになれたらと思っています。
その他のテーマとしては時間をつくって新しい技術を触れるように労働にメリハリをつけること、ドラム式洗濯機、いいマットレスの購入です。